SEAnews 2000-09-21 ArtNo.23834

【ニューデリー】McKinsey & Companyは、情報技術対応サービス(ITES:IT enabled service)として知られる遠隔処理産業(remote processing industry)等の新興業種をターゲットにした“コンサルタンシー・プラス”サービスを提供するため、アクセラレーター・プログラムを導入した。
インディアン・エクスプレスが9月20日報じたところによれば、ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM)が19日催したＩＴＥＳに関する会議の会場で、マッキンゼイ＆カンパニーのMarc Vollenweider社長(principal)はeFE通信に以上の消息を語った。
それによると、先月開始されたアクセラレーター・プログラムは、インキューベーター段階を卒業したニュー・ビジネスが利用可能なリソース・ネットワークの“コンサルタンシー・プラス”とセットになっており、既に大きな反響を呼んでいる。アクセラレーター・プログラムは小規模なスタートアップ企業のような閉ざされた垂直型組織の中の技術やリソースをまとめて汲み上げることを目指したものだが、同社はＩＴＥＳの構築を目指すより大きな組織にも同プログラムを売り込むことを計画している。。
幅広い技術資源を運用し高付加価値サービスを提供できる大手企業が、ＩＴＥＳ市場においても指導権を握りつつあり、中小企業は同領域でもニッチを見出す必要に迫られている。ＩＴＥＳ提供者は、特定領域における高度な技術の掌握を必要とし、ニッチ領域における高度な技術と洗練されたビジネス感覚が成功の鍵になる。
Vollenweider氏は、インドのＩＴＥＳ市場規模を2008年までに170億米ドルに拡大すると言う目標は非現実的ではないが、全ての積極的要因が持続することを前提に初めて達成可能な目標と指摘した。