【ニューデリー】インド政府は製薬業のニーズに応じる研究開発(R&D)施設を備えたR&Dエステーツを開発する可能性を検討している。
Indian Council for Medical ResearchがAll India Institute of Medical Sciencesの協賛を得て主催した“インドにおける臨床検査の展望”と題するシンポジウムの席上、Suresh Prabhu化学・肥料相は以上の消息を明らかにした。
エコノミック・タイムズが9月19日、Prabhu化学・肥料相の言を引用し伝えたところによれば、世界貿易機構(WTO)における合意の下、インドは2005年よりプロセス・パテント制度からプロダクツ・パテント制度に移行する。こうした過渡期に催された今回のシンポジウムの意義は大きい。
インドに特有な疾病の治療薬を開発するには時間を要するが、インド政府はCouncil of Scientific and Industrial Research (CSIR)のMashelkar理事長を長とする専門委員会の提案に基づき50クローのR&Dファンドを設けた。同専門委員会は薬品の販売に対し1%の税を課し、製薬業R&D基金の財源にするよう提案している。目下立案中の薬品政策は、インドを世界の製薬業のR&Dハブにすることを目指していると言う。