1995-01-21 ArtNo.238
◆<馬>日系企業に神戸震災の余波、プロトンも暫時減産
【クアラルンプル】日本における今世紀最悪の震災とされる神戸地震の余波で、マレーシアの国産車プロトンも暫時減産を余儀なくされるもようだ。この他、少なからぬ日系企業の製造業務も影響を受けそうだ。
国産車プロトンの部品の30%は依然日本から輸入されており、積出には神戸港が利用されいる。プロトン社幹部が19日語ったところによれば、同社はコスト削減のため5日分しか部品在庫を保有していない。目下積み出し港を他の港に移す等、日本側と対策を協議しているが、この間生産台数は数千台縮小する見通しで、正常な生産規模は3月もしくは4月に回復される。このため95年3月締め年度の利益にも多少影響が出る見通しと言う。 またMBT紙のインタビューに対して、「ワン・シップメントの遅れは避けられない」マツシタ・インダストリアル・コープ、「日本方面との通信が途絶えたため、依然として状況を把握できない」サンヨー・セールス・アンド・サービス、「様々な業務を手掛けているため神戸地震余波のマグニチュードは測り難い」シャープ・ロキシー・アプライアンシズ・コープ等、少なからぬ日系企業が主にカスタム・メードの部品供給に懸念を表明した。(MBT:1/19,NST,SJ:1/20)
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