【ニューデリー】応用経済調査全国委員会(NCAER:National Council for Applied Economic Research)は14日、6月のビジネス自信指数が4月の122から118.2に僅かに下降したとし、多少悲観的なインド経済の現状を明らかにした。
デカン・ヘラルドが9月15日、NSAERの“2000年6月ビジネス見通し調査”を引用し報じたところによると、こうした指数の落ち込みは主に投資環境の不順に伴うもので、4-5月の工業生産指数(IIP)の動向ともほぼ一致している。しかし今年6月の指数は依然として昨年6月の水準を上回っている。
投資環境、財務状況、設備稼働率等に対して悲観的見通しを抱く者が、楽観的見通しを抱く者を上回っている。特に中小企業が大企業に比べ悲観的になっている。最近の干ばつと株式市場の変動が資本財部門や中間財部門の一部企業の売上や投資計画に影響を及ぼし、在庫水準の下降と手持ち受注の減少から、慎重な見通しを抱くものが増えた。
融資条件の緩和が伝えられているにも関わらず、中間財、資本財及びサービス部門はコスト増と資金調達の困難を訴えている。NCEARは向こう6ヶ月間に製造業部門、取り分け資本財と中間財部門のコストが一層上昇するものと予想、同期間の成長は消費財部門に牽引されると見ている。