2000-09-18 ArtNo.23790
◆Postira特別経済区の見積もりコストUS$12.35億
【アーマダバード】グジャラート州Saurashtra地区Positraに新たに開発される特別経済区(SEZ)のコストは5652クロー(US$12.35億)と見積もられ、内1272クローは自己資本、3180クローは長期借入、残りの1200クローはテナントの保証金(lease deposits)により賄われる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月15日伝えたところによれば、Positra SEZの開発権を認められたGujarat Positra Port Infrastructure Ltd (GPPIL)のParesh Davey副社長は同紙に以上の消息を語った。それによると、ほぼ200平方キロのPositra SEZは、シンガポールの3分の1に相当する。GPPILはグジャラート州政府に2万haの土地の利用を申請、このために350クロー(US$7647万)を準備している。土地の確保にはさらに6ヶ月を要する見通しだ。ちなみにタミールナド州Tuticorinに設けられるSEZもやはり処女地に開発される。
Gujarat Pipavav Port Ltd (GPPL)の主要株主で、Sea King India Ltd (SKIL)の会長を務めるNikhil Gandhi氏に率いられるGPPILは、SEZに設けられたユニットに対する関税/消費税等の優遇措置は全て適応するよう申請している。現在シンガポールのJTC InternationalとRSP Architects, Planners and EngineersがPositra-SEZの予備調査を進めている。
Positra-SEZがターゲットとする業種としては、自動車、農業関連食品、情報技術(IT)ハードウェア、皮革、家電製品が挙げられ、GPPILは東南アジアの家電会社に、湾岸諸国/南アジア/ロシアに輸出する家電製品のソーシング・ベースとしてPositraを利用するよう働きかけている。この他Positraをモーリシャスのようなオフショア金融センターにすることが構想されている。
Positraの一部の土地は森林地帯に属し、周辺には国立海洋公園、野生保護区も存在するため、グリーン・アクティビストの厳しい監視を受けている。Positra付近のPindaraは世界的な真珠貝、カキの生息地として知られ、深度9~10メートルの海底には珊瑚礁が形成されている。
グジャラート州政府がグジャラート海事局(GMB:Gujarat Maritime Board)を通じてGPPILに5%(60クロー)出資するこを約束している他、New York Life Insurance Company (NYLIC)が200クローの資金供与を申し出ている。
目下SKILがGPPLの46%のシェアを占めているが、シンガポール港湾局(PSA)は26%の持分を40%に拡大するオプションを認められている。PSAが同オプションを行使しない場合は、最大10%のGPPLシェアがMaersk Lineにオファーされる見通しだ。国際的な年金基金等、少なからぬ外国機関投資家がPostiraプロジェクトに関心を表明している。このため2、3ヶ月中にGPPLの出資構成は様変わりする見通しと言う。
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