1995-07-15 ArtNo.2378
◆<星>精密工学のURACO、HDD産業の好調に乗じ業務拡張
【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場を目指す精密エンジニアリング会社のURACOは、ディスク・ドライブ(HDD)産業の好調に乗じてマレーシア及び国内における業務を一層拡張する計画だ。
現在、シンガポールに3工場(総床面積8万2000平方フィート)、マレーシアに4工場(ジョホール3/スランゴール1:総床面積8万5000平方フィート)を有するURACOは、9月にはジョホールに第4工場(床面積8万平方フィート)をオープンする。創立者のリム・イーアン氏(URACO専務)とン・コックヘン氏(同会長)は81年当時務めていたドイツ系電子会社ROLLEIがシンガポール工場を閉鎖したため、ン氏の両親が経営する養鶏場の片隅にURACOを設立したが、同社は現在シンガポールとマレーシアに1500人の従業員を擁する中堅企業に成長している。リム氏によると、同社の国内投資額は累積2000万Sドル、ジョホールにおけるそれは1000万Sドルに達している。また同社の主要顧客は国内HDD業界の売上のほぼ90%を占めている。同社はこの他、フィリピンの日立にも製品を輸出している。URACOの昨年度売上は8300万Sドル、純益は1100万Sドルで、リム氏は、HDD業界を主要顧客として14年間、黒字を維持してきたが、利益は依然伸びつつあると、HDD業界の将来にも楽観的だ。(ST,BT:7/14)
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