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2000-09-14 ArtNo.23761
◆7月の工業生産指数4.3%に鈍化
【ニューデリー】インドの工業生産指数(IIP)の伸びは持続的鈍化を見ており、7月のIIPは154.5と昨年同月の148.1に比べ4.3%の上昇にとどまった。今年に入って以来のIIP成長率は1月9.4%、2月11%、3月8.6%、そして4月にはピークの12.2%がマークされたものの、その後5月5.5%、6月4.9%、そして7月4.3%と、下降線を辿っている。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルドが9月13日、中央統計局(CSO:Central Statistical Organisation)の暫定統計数字を引用し報じたところによれば、年初4ヶ月(4-7月)のIIP成長率も5.4%と昨年同期の5.9%を下回った。
IIPの約80%の比重を占める製造業指数の7月の伸びは5.1%と、昨年同期の6.8%を下回った。年初5ヶ月の伸び率も5.7%と、昨年同期の6.7%に及ばない。7月の電力指数の伸びは、昨年同月の6.2%から1%に大幅に鈍化した。しかし鉱業生産指数の伸びは昨年同月の0.1%から0.7%に僅かに改善した。
耐久消費財部門の伸びは7月に23%(18.9%)、年初4ヶ月に23.3%(14.5%)と堅調だが、非耐久消費財部門は7月に1.3%(-0.5%)の成長を見たにとどまった(括弧内は昨年同期の数字、以下同様)。耐久消費財部門のIIPに占める比重は5.1%、非耐久消費財の比重は23.2%のため、耐久消費財の好調は、IIP全体にはさしたる影響を及ぼさない。消費財部門全体としては7月に6.5%(3.6%)、年初4ヶ月に8.3%(2.5%)と、成長の加速を見たが、他の部門は、資本財部門7月-1%(14.6%)/年初4ヶ月-0.3%(11.6%)/基本財部門7月2.9%(5.3%)、年初4ヶ月4.7%(3.8%)/中間財部門7月5.8%(6.9%)、年初4ヶ月5.2%(9.6%)と、何れも成長の鈍化を見た。
計画委員会(Planning Commission)メンバーのSP Gupta氏は、消費財部門の良好なパフォーマンスが注目されるものの、資本財部門のマイナス成長は設備過剰状況を反映していると指摘した。応用経済調査全国委員会(NCAER:National Council of Applied Economic Research)のPradeep Srivastava経済主任は、今年初になされたIIPに関する楽観的見通しは今や見直しを加える必要があるとコメントした。
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