1995-07-15 ArtNo.2376
◆<星>公益事業会社、域内発電事業に積極的に入札
【シンガポール】シンガポール・パワー(SP)社は過去半年域内の発電事業入札に積極的に参加、いずれも最終選考に残っている。
シンガポール・パワー社のブイ・タックハップ重役(CEO)が13日の記者会見の席上明らかにしたところによれば、SP社は子会社のパワーガス・インベストメンツPte Ltd及びデベロプメント・リソーシズPte Ltdを通じて昨年末以来、フィリピン、中国の無錫、インドネシアのカリマンタンにおける発電事業に入札、目下オーストラリア、タイ、ミャンマー、ベトナムにおける機会も探っている。当面5000万~2億5000万米ドルの中小規模のプロジェクトをターゲットとするが、機会さえ有ればより大型なプロジェクトへの参加も検討すると言う。
SPは公益事業局(PUB)の電気/ガス部門が今年9月に法人化されるのに伴って正式に発足、来年6月までにはシンガポール証取(SES)に上場される予定だ。SPの収益基盤(来年度予想純益S$6.5億)と今日のSES各銘柄の20~25倍の平均株価収益率(PER)を基準にすれば、SPの時価総額は120億~162億5000万Sドルと、シンガポール・テレコム(S$440億)には及ばないが、シンガポール航空(SIA:S$120億)を上回る規模となる。またアジア太平洋地域でもマレーシアの電力会社トゥナガ・ナシオナルBhd(TNB)に肉薄し、10指に列する。SP社は傘下に以下の7子会社を擁する。1)パワージェン(スノコ)Pte Ltd、2)パワージェン(スラヤ)Pte Ltd、3)パワーグリッドPte Ltd、4)パワー・サプライPte Ltd、5)パワーガスPte Ltd、6)パワーガス・インベストメンツPte Ltd、7)デベロプメント・リソーシズPte Ltd。(ST,BT,LZ:7/14)
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