2000-09-13 ArtNo.23742
◆ヒューレット/コンパックがインドPC市場の主役に
【ニューデリー】ブームを迎えたインドのパーソナル・コンピューター(PC)市場の主役として初めて多国籍PC会社が浮上、ヒューレット・パッカード(HP)とコンパックがブランドPC市場の1、2位を占めた。
エコノミック・タイムズが9月11日報じたところによれば、ノー・ブランドPCが依然として大きなシェアを占めているものの、コンパックとHPはHCL等の地元ブランドを抑えブランドPC市場の先頭に立った。両社は1998年にスタートしたPCブームに乗じ、5万ルピー(US$1093)以下のデスクトップPCを投入、ホーム・マーケットやスモール・ビジネスに照準を合わせ、大衆市場の開拓に本腰を入れている。
市場調査会社International Data Corporation(IDC)のデータによれば、今年上半期(1-6月)にHPはほぼ5万8000台を販売、既に昨年通年の5万3000台弱を上回った。HPインディアのRavi Aggarwal副社長は、今年は通年で12万台の販売を目指すと強気だ。コンパックも今年上半期に約5万7000台を販売、通年で7万1000台を販売した昨年を上回る快進撃を見せている。HPは1998年には2万1000台、コンパックは5万3000台強を販売しており、取り分けHPの成長ぶりが著しい。
今年上半期に販売された商用コンピューターは23万8000台で、HPのシェアが9.1%とトップ、コンパックが8.4%で2位、地元のHCLが7%で3位を占めた。
ホームPC部門では同期に14万5000台弱が販売され、コンパックのシェアが8.6%とトップ、以下HCL6.3%、HP4%と続く。
1999年通年では100万台強のPCが販売され、地元HCLが市場シェア8.2%でブランドPC市場のトップの座を維持、コンパックが6.7%で2位、HPが5.0%で3位を占めた。ノンブランドのシェアは59%だった。今年も第1四半期(1-3月)の段階では、依然として地元のHCLが市場シェア9.2%でトップに立ち、HPが8.5%、コンパックが7.4%で続いていた。
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