2000-09-13 ArtNo.23733
◆インド・セメント、ブルー・サークル/セメックスと合弁協議
【ムンバイ】タミールナド州チェンナイ拠点のIndia Cements Ltd(ICL)は少なくとも英国のBlue Circle Industries plc及びメキシコのCemex SA de CV2社を含むセメント多国籍企業と合弁問題を協議、もしくは合弁協議の準備を進めているもようで、恐らく多国籍企業が51%、ICLが残りを出資する形で合弁会社が設立されるものと見られる。
エコノミック・タイムズが9月11日消息筋の言として報じたところによれば、ICLは交渉が妥結し合弁会社が設立されたなら、同合弁会社を通じてLarsen & Toubroのセメント部門の買収を図るもようだ。
ICLのN Srinivasan重役(MD)は、「目下のところその種の話し合いは行われていない」と語った。しかし観測筋はICLが単独でL&Tの年産140万トンのセメント部門の買収を望んでも、とても手が届かないため、同社がL&Tの権益取得のために外国企業と手を組むことは大いにあり得るとしている。
払込資本163.4クロー(US$3570万)のCILは2000年3月末時点で1616クロー(US$3.53億)の負債を抱えており、3年前の負債548クローから急増している。金利コストも1998-99年度の151.8クローから1999-00年度の170.4クローに拡大した。ICLの負債急増は1997-98年度のRaasi Cements買収に伴うものだが、その後インド・セメント産業は調整期を迎え、同業界のプレーヤーらは生存のために様々な手段を講じてきた。
観測筋は、L&Tのセメント部門の49%の権益買収価格は1715クローと見積もられるが、ICLが自社の49%のシェアを売却して、必要資金の一部に当てるなら、その差額は840クローとなり、この程度なら比較的容易に調達できると見ている。
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