2000-09-12 ArtNo.23731
◆Shanthaバイオテック、ナスダック登録目指しUS$1億公募
【ムンバイ】インドで最初にr-DNA B型肝炎ワクチン“Shanvac B”を開発/製造したことで知られるハイデラバード拠点のShantha Biotechnicsは向こう9~12ヶ月以内に米国ナスダック登録を目指す株式公募を通じて5000万~1億米ドルを調達する計画だ。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが9月9日報じたところによれば、公募アドバイザーを務めるK & S Consulting GroupのS Kishore氏は記者会見の席上以上の消息を語った。それによると、Shantha Biotechnicsには同社のVaraprasad Reddy重役(MD)、オマーンのAbdul Allavi外相とその友人らが共同出資しており、ナスダックに続きボンベイ証取への上場も予定している。
Shanthaはこれまでに6.9%のシェアをMorgan Stanley Dean Witter及びSBI Fund Management傘下の投資信託に50クロー(US$1092万)で売却しており、これに伴い自己資本は14.5クロー(US$317万)に拡大した。目下の時価総額は725クロー(1.5841億)と、昨年度純益の50倍、売上の22倍に達している。同社は2002年までに2000万米ドル、2004年までに6000万米ドルの年商達成を目指す。
Reddy重役によると、最近私募調達した資金の一部は米国拠点のEast West Laboratoriesの51%権益買収に充当される。Shantha West Inc.と改名される予定の合弁会社にShantaは段階的に900万米ドルを注入する。同資金はまた運転資金やアンドラプラデシュ州ハイデラバードに設けられる米国食品薬品局(FDA)の基準を満たした新製造施設に投じられる。
East West Labsは、小細胞性肺癌(small cell lung cancer)治療のためのヒト・モノクローン抗体(human monoclonal antibody)“TB94”の世界的独占権を有する。TB94の市場価値は10億米ドルと評価される。モノクローン抗体は幅広い疾病の治療に用いられる強力な治療物質で、臨床試験される生物工学製品の20%以上がこの種の薬品で占められている。ShanthaのサイエンティストSonjoy Mukerjee氏によると、TB94は現在日本とスウェーデンで第1段階の臨床試験が進められている。
Shantha West Incの既にパイプが敷かれた他の製品には結腸癌治療薬RM2、膵臓癌治療薬のRM3、乳癌治療薬のRM4が含まれ、同社はまた大量の蛋白質を低コストで手に入れるため、米国CropTech Incと、抗体製造独占協定を結んでいる。
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