2000-09-12 ArtNo.23724
◆インド・データ通信機器市場、3年後にUS$6.5億マーク
【ニューデリー】インドのデータ通信機器市場は1999-2000年度に前年比34%増の1234クロー(US$2.696億)を記録したが、仮に年率34%の成長が維持されるなら2002-03年度にはほぼ3000クロー(US$6.5億)に達する見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月9日報じたところによれば、市場調査会社International Data Corporation (IDC)は最新レポート“インドのLAN-WAN市場”の中で以上のように見通している。同レポートによると、インド企業界におけるネットワークの普及とインターネットの爆発的拡散がデータ通信機器市場の成長を牽引している。
目下のところLAN機器販売がLAN-WAN市場の最大部分を占めているが、調査対象期間末までにはWAN機器の販売が伸びて来る見通しだ。中でもリモート・アクセス・サーバー、WANスイッチ、モデム、取り分けサービス・プロバイダー部門が急成長を見るものと予想される。
現在のところLANスイッチが最大/最高速の成長領域で、年率(CAGR:compound annual growth rate)50%の成長を見ている。ルーティング・スイッチの急成長に関わらず、ルータは調査対象期間末まで一定のシェアを維持するものと見られる。WAN方面の需要や続々誕生する新たなインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)の需要からルータ市場は引き続き繁忙するものと予想される。
法人のネットワーク化に伴いLANケーブル市場はかなりのシェアを占めるが、調査対象期間を通じて同部門が劇的成長を遂げることはない。現在最も一般的なケーブリング・ソルーションはUTP(unshielded twisted pair)カテゴリー5ケーブルを用いている。エンハンストCAT5は遠からずエントリーレベルのケーブル・ソルーションとなり、CAT6ソルーションが銀行/金融/ソフトウェア領域でポピュラーになる見通しだ。
インターネットはWAN機器市場の成長を牽引する上でも主要な原動力になる。ISPの専門化が加速する中、リモート・アクセス・サーバーの需要が拡大、消費者エンドにおけるインターネットの普及はモデム市場の成長を刺激するものと見られる。
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