2000-09-08 ArtNo.23701
◆デル、今月後半にインド市場におけるPCの直販開始
【ペナン】Dell Computersの創設者で最高経営者(CEO)のMichael Dell氏は、今月後半にインドを訪れ、インドにおけるダイレクト・セールのスタートを宣言する。
ザ・ヒンドゥーが9月7日、Dell Computers Asia Pacific customer centreのSimon Wong重役(MD)の言として報じたところによれば、世界第2のパーソナル・コンピューター(PC)メーカーは、全ての製品を顧客の注文に応じて生産し、48時間以内に工場から直送するダイレクト・セール・モデルをインドに導入する。
目下世界の大口バイヤー約4万社がデルのウェブサイトを通じて、システムのコンフィギュレーションから、見積書の取り寄せ、さらには配達が完了するまでの全てのプロセスをモニターできるプレミアム・アクセスの特典を享受しているが、一般のホーム・バイヤーにもこうした便宜の提供が目指される。
インドの法人顧客は既に同社インド・オフィスのサービスを受けているが、今年末までに個人もウェブサイト上でPCを購入、ルピーで支払いができるようになる見通しだ。インド顧客は注文から7~10日で製品を手にすることができる。
デルはインド事業に250万米ドルを投資、Tata Infotechとの協力の下に全国規模の保守・支援サービス体制を構築しつつある。
デルのペナン工場は、インテルのチップ、シーゲートのディスク・ドライブ、Iomegaのzipドライブ、Selectron及びJabilのマザーボード等、全てのコンポーネントのサプライヤーに5分以内にアクセスできる戦略的立地条件を備えている。 またロジスティクス会社Burlington Express (BAX)が、2時間ごとにパーツの補給を行っている。こうしたことから同社が世界各地に設けた5工場では、在庫が1週間分を超えることはほとんどないと言う。
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