2000-09-08 ArtNo.23691
◆ブーシャン、マハラシュトラ州にスチール・コンプレックス
【ムンバイ】デリー拠点のBhushan Steel & Strips Ltd(BSSL)はマハラシュトラ州Raigad districtのPatalgangaに750クロー(US$1.61億)を投じて年産60万トンのスチール・コンプレックスを設ける計画だ。
インディアン・エクスプレスが9月7日伝えたところによれば、BSSLは既に50エーカーの土地を確保、第1期分は1年内に試運転を開始する。必要経費は内部資金とIndustrial Development Bank of India(IDBI)やIndustrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)からの借入で賄う。
BSSLのAnil Ahuja重役(材料/契約担当副GM)はマハラシュトラ州政府に宛てた手紙の中で、冷間圧延(CR)や亜鉛鍍金鋼板の製造を手掛ける同社は主に輸出向けの製品を製造する狙いからPatalgangaに工場を設ける方針を決めたとするとともに、地盤とする北部/東部地区から、西部地区への進出を図る計画の一環でもあるとしている。
同社筋によると港湾に隣接したPatalgangaは戦略的立地条件を備えており、そのメリットを最大限に活用、製品は国内市場に供給するとともに欧州、米国、中東、その他の国際市場に輸出する。
マハラシュトラ州のShiv Sena-BJP連立州政権時代に海岸線のRatnagiriにおける5000クロー(US$11億)の投資計画を放棄した経緯を有するBSSLは、急成長する西部地区におけるプレゼンス拡張を図る針を決めた。
マハラシュトラ州の環境エネルギー・ガイドラインの下、河岸から半径2キロ以内に工場を設けることはできず、Dプラス・ゾーン以外の地区における新規プロジェクトが自家発電施設を設けることも禁止されている。BSSLのPatalgangaプロジェクトでは12MW(メガワット)のキャプティブ発電施設を設けることが計画されており、同社は上記のガイドラインの緩和を州政府に要請している。マハラシュトラ州政府のPatangrao Kadam工業部長は既にこれらの問題に対する善処を約束しており、BSSLのSanjay Singhal会長、RP Goyal副社長、GS Rathore財務課長は6日、州政府工業部のVinay Bansal次長と関係問題を協議した。
BSSLの2000年3月期年商は956.40クロー(US$2.09億)で、2000年6月期四半期の売上は昨年同期の214.96クローから297.64クロー(US$6503万)に、純益は8.20クローから12.21クロー(US$267万)に、それぞれアップした。
BSSLは300クロー(US$6452万)を投じて西ベンガル州に設けた年産15万トンのCRシート工場の試運転を最近開始している。
|