SEAnews 2000-09-07 ArtNo.23680

【ニューデリー】タタ・グループ傘下のエアコン・メーカー、Voltas LtdとIGE Indiaは、合弁会社Fanuc Indiaの持分各35％と15％を、日本のパートナー、ファナックに売却する。
エコノミック・タイムズが9月5日報じたところによれば、ファナック・インディアはコンピューター化された数値制御／ロボットの製造を手掛け、国内のほとんど全ての主要自動車会社に納入している。消息筋によれば、VoltasとＩＧＢは既にファナックとの間で持分売却に関する合意に達しており、ファナック・インディア取締役会も主要株主2社の持分売却計画を承認したとされる。しかし売却価格は伝えられていない。
Voltasのファナック・インディア持分売却は非中核業務から手を引く戦略に基づくもので、同社は売却により得た資金を中核とするエアコンやエンジニアリング事業に注入するものと見られる。
ファナックは同合弁事業に40％出資、残りの10％はファナックとジェネラル・エレクトリックの米国における合弁会社GE Fanuc Automation NAが握っている。
ファナック・インディアは黒字経営を続けており、ソフトウェア開発事業への進出も計画していると言う。