2000-09-07 ArtNo.23677
◆HIL、国内第3位アルミ・シート会社Pennarの買収目指す
【ムンバイ】Aditya Vikram Birlaグループに率いられるアルミ会社Hindalco Industries Ltd(HIL)は、インド史上最大と報じられたIndian Aluminium Company Ltd(Indal)権益買収の余熱が冷めやらぬ中、今度はアンドラプラデシュ州ハイデラバード拠点の年産4万5000トンのアルミ会社Pennar Aluminiumの権益買収入札に参加した。
エコノミック・タイムズが9月5日報じたところによれば、産業財政再建局(BIFR:Board for Industrial and Financial Reconstruction)から2ヶ月前にPennarの管理を委ねられたIndustrial Development Bank of India(IDBI)はこのほど関係入札を募集した。
HILがPennar権益の買収を図るのは今回が2度目で、昨年同社はPennarの再建計画を提案したが、債権銀行らは同提案を棄却した。
マハラシュトラ州Nagpurに年産3万トンの圧延施設と1万5000トンのコンダクターを有するPennarは、HILとIndalに次ぐ国内第3位のアルミ・シート会社。ちなみにHILとIndalは合計年産17万トンの設備能力を有し、国内市場の59%のシェアを握っている。
Pennarは1993年12月の操業開始後5年でBIFRから不健全企業と認定された。同社の国内市場シェアは1995-96年の7.3%から1997-98年の5.8%に下降した。資本金162クロー(US$3540万)のPennarにはプロモーターが12.8%、金融機関が25.6%出資している。1998年12月時点の累積損失は153クロー(US$3343万)、自己資本はマイナス83.14クロー(US$1817万)だった。
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