2000-09-07 ArtNo.23675
◆発電事業の金融協議妥結で、電力施設銘柄が値上がり
【ムンバイ】最近複数の発電プロジェクトの金融協議が相次いで妥結したことから、指導的電力施設製造会社の株価が急騰している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが9月6日報じたところによれば、値上がりが著しいトップ3社はアセア・ブラウン・ボベリ(ABB)インディア、Bharat Heavy Electricals Limited(BHEL)、Wartsila India Ltd (WIL)で、火曜には、WIL株は11%、ABB株は8.5%、BHEL株は7%、それぞれ上昇した。
最近金融アレンジが妥結したものには、タミールナド州の各106MW(メガワット)のSamalpattiとBalajiにおける発電事業が含まれる。
観測筋はDaewooグループが撤収したマドヤプラデシュ州における1050MWのKorba発電プロジェクトのエスクロー(第3者寄託金)ファシリティーを巡る協議も間もなく妥結するものと見ている。そして、このことが先例になり、A.V. Birlaグループがスポンサーを務める580MWのBina Power事業やLarsen & Toubro(L&T)がプロモーターを務める500MWのBhillai Power事業等、他のメガ・パワー・プロジェクトもエスクロー・ファシリティーを手に入れられるものと見られる。そうなれば、国内の主要電力設備メーカーは大型契約を獲得できる見通しだ。
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