2000-09-06 ArtNo.23670
◆ネットワーク機器のMRO-TEK、IPO通じ事業拡張
【チェンナイ】第一世代のテクノクラートで、電子エンジニアのS. Narayanan氏とHimadri Nandi氏により16年前(1984)に創設されたカルナタカ州バンガロール拠点のMRO-TEK Limitedは、当初ライン・ドライバーやモデムを製造していたが、今やフルレーンジのWAN(wide area network)/LAN(local area network)製品を手掛け、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)から銀行、一般企業、政府機関や公共企業、電話会社、さらには国防省まで、エンド・ツー・エンドのネットワーキング・ソルーションを提供、新たな高みを目指して邁進している。
ザ・ヒンドゥーが9月4日、Narayanan会長兼MDの言として伝えたところによれば、MRO-TEKは製造ラインを拡張し、地元部品の使用を拡大することにより、輸入関税の負担を軽減、ボトムラインの一層の強化を図っている。斬新でコスト効率のよいソルーションのワン・ストップ・ショップとして国際市場の幅広い需要に応じ、特定の顧客に過度に依存せぬ戦略を採用している。
当初CDC Financial Services Limited傘下のNandi Investments Limited及びDevelopment Investment Trustee Company Limitedから調達したローンを1997年3月と1999年10月に資本に転換したことから、資本/借入比率は1:0.53に下降した。
MRO-TEKは9月4日、額面5ルピーの199万8000株をブック・ビルディング方式により私募にかけた。フロア・プライスは1株95ルピー。また9月25日には51万1000株を固定価格で公募する。これにより借入/資本比率はさらに0.02に下降する。
MRO-TEKは約36.92クロー(US$806万)を製造施設やマーケッティング・ファシリティーの拡張および運転資金に当て、社内製造品の販売と輸入品の販売の均衡を維持、2001年3月期には売上102クロー(US$2229万)の達成を目指す。2000年3月期の営業額は98クロー(US$2141万)、税引き利益は32クロー(US$699万)を記録した。
インド陸軍のボイス/データのネットワークをデザインしたMRO-TEKは、ISP、銀行、一般企業市場の開拓に照準を合わせている。イスラエル企業RADと合弁を組み64Kモデムやインターフェース・コンバーターを製造、またZyxelレーンジのISDNデータ・コミュニケーションもインド市場に紹介した実績を有する。
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