2000-09-06 ArtNo.23663
◆IOC、エンロン・パイプラインに平行し製品パイプライン計画
【ニューデリー】Indian Oil Corporation(IOC)は米国のエネルギー・メジャーEnronがマハラシュトラ州Dabholの液化天然ガス(LNG)ターミナルとカルナタカ州間に10億米ドルを投じて設ける1000キロのMetgasパイプラインに平行して石油製品のパイプラインを設ける計画だ。
エコノミック・タイムズが9月4日、関係企業幹部の消息として伝えたところによると、エンロンは既にパイプライン敷設の認可を得ているため、IOCはエンロンとの合意の下、パイプライン敷設地等を共同利用する。石油製品パイプラインの事業化調査は間もなく開始される。IOCはまたMetgasプロジェクトに26%出資する。
エンロンはDabholに500万トンのLNGターミナルを設け、内200万トンを自ら手掛ける2144MW(メガワット)の発電施設に供給、残りは市場で売却する。
IOCは最近、エンロンとDabhol周辺における一連の石油/ガス事業に関する協力覚書を交換した。これらの協力事業にはマハラシュトラ州とその後背地における石油・ガス関連品のソーシング、貯蔵、処理・加工、パイプライン輸送、流通、マーケッティングが含まれる。
IOCはDabhol LNGターミナルの150万トンのLNGのマーケッティングを引き受け、エンロン・インディアのマーケッティング子会社Enron Energy Marketing Companyに最大26%出資する。IOCはこれにより、マハラシュトラ州とその他の地域におけるLNGの調達、再ガス化、輸送、マーケッティングに協力する。IOCはまたDabholにナフサ、灯油、ディーゼル、ガソリンを貯蔵する液体燃料ターミナルを設ける。これらのプロジェクトはそれぞれ別個に手掛けられ、それぞれ個別に合弁パートナーが求められる。
エンロンはこうした協力事業とは別にIOCからガソリン、ディーゼル油、潤滑油等の液体燃料を購入、IOCはその際エンロンに対して最優遇条件を認める。
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