2000-09-05 ArtNo.23646
◆Jindal Strips、Alzと手を組みSalem Steel権益買収目指す
【ニューデリー】インド最大のステンレス・スチール・メーカーJindal Strips Ltd(JSL)は国営Steel Authority Of India Ltd(SAIL)の特殊鋼部門Salem Steel Plant(SSP)の権益買収を目指し、ベルギーのAlzと手を結んだようだ。
エコノミック・タイムズが9月2日伝えたところによれば、JSLはSAILに書簡を送りAlzとコンソーシアムを組織して、SSP権益入札に参加する意向を表明した。
これ以前にはSSPの戦略パートナー募集入札に参加した4社中、Avesta Sheffield (UK)とTata Steel/Usinor連合が一次選考を通過したと報道されており、JSLに関しては、SAILは「ある種の問題に関する説明をJSLに求めており、その回答を待ってJSLの入札資格を認めるか否かを決める」と発表していた。
Sailは入札公告の中で、SSPプラントの完全売却、もしくはSAILが少数権益(26%)を維持する形での合弁を提案。この他に、テクノロジーのアップグレードを求めるとともに、オプションとしてスチール溶解装置と鋳造装置の新設も提案していた。
世界第3位のステンレス・スチール・メーカーとして知られるAlzはスチール・メルティング/カスティング・プラントの建設や経営の豊富な経験を有し、SSPの製造能力の拡大や品質向上、海外市場へのアクセスを支援する条件を備えている。Alzの支援が得られるなら、SSPは輸出潜在性の大きいグレード300-400シリーズの製品も製造できるようになる。
SAILが提示したこの他の条件には1200~1500人の従業員の雇用保証が含まれている。SSPは年間、冷間圧延製品7万トン、熱間圧延製品10万トンを製造する能力を備えている。
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