2000-09-05 ArtNo.23644
◆国営鉄鋼会社SAIL、小売カスタマイズ・サービス市場開拓
【ニューデリー】国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)は、野心的なリテール・カスタマイズ・サービス市場進出計画を立案、その第1歩として2日、カルカッタ拠点のBansal Mechanical Works(BMW)と合弁契約を結んだ。
エコノミック・タイムズが9月3日伝えたところによれば、ISO 9002認定証も取得したパートナーのBMWはカルカッタとビハール州のジャムシェドプールにサービス・センターを設け、Hyundai、Ashok Leyland、Tata Iron and Steel Company等の大手企業に注文仕立ての鋼管、条鋼、鋼板等を納入している。
新合弁会社SAIL-Bansal Service Centreは、SailのBokaroプラントを拠点にバルク製品の注文生産を手掛け、完成した高付加価値製品を顧客の門口まで送り届ける。また顧客の在庫管理も引き受け、カスタマイズされた製品/サービスのワンストップ・ショップを目指す。これによりリテール顧客とSAILのようなバルク・サプライヤーの溝が埋められ、SAILの市場シェアは10~15%拡大するものと期待されている。
BMWは同事業に60%、SAILは40%出資する。新会社の授権/払込資本は未定だが、Sailの投資額は15~20クロー(US$327万-437万)と見積もられ、主に土地建物を出資に当てるものと見られる。これに対してBMWは合弁会社に技術や経験/ノーハウを提供する見通しだ。
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