1995-07-14 ArtNo.2364
◆<星>オフィス賃貸料、97年以降に急上昇
【シンガポール】シンガポールのオフィス賃貸料は93-94年の間に年率25%の上昇を見たが、今年上半期のそれは15%に鈍化、下半期には更に5%に減速する見通しだ。
シンガポール不動産開発業者協会(REDAS)が12日に主催したセミナーで不動産コンサルタント会社リチャード・エリスの幹部が語ったところによると、今年下半期には230万平方フィート、来年は310万平方フィートの新規オフィス・スペースが市場に供給される。しかし97年の新規供給量は210万平方フィートに縮小、98年のそれは100万平方フィートを下回りそうだ。このためオフィス賃貸料は97年に10-15%、98年には15-20%上昇するものと見られる。また賃貸オフィスの投資収益率は昨年末の2.5-3%から現在は4-4.5%に回復しているが、更に6%まで上昇する見通しだ。しかし昨年見られたようなオフィス・ビル販売価格の急騰は過去のものとなり、過去6カ月間にはNo.8ロビンソン・ロードを除き、オフィスのブロック取引は跡を絶ったと言う。
一方、不動産会社ナイト・フランク・チョン・ホック・チャイ&ベイリュー幹部によると、供給過剰に関わらず向こう6~9カ月間に民間住宅価格が10%以上値下がりする恐れはなく、またニュー・ファミリーの需要から公共住宅2次市場の価格も安定を維持する見通しと言う。(ST,BT,LZ:7/13)
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