2000-09-04 ArtNo.23630
◆セル式電話業者協会、3Gライセンスの無料提供陳情
【ムンバイ】インド・セル式電話業者協会(COAI:Cellular Operators Association of India)は、第3世代(3G)のセル式電話ライセンスを既存業者に無料で配布し、入札にはかけぬよう陳情した。
インディアン・エクスプレスが9月1日報じたところによると、COAIのKV Seshasayee会長は同紙に以上の消息を語った。それによると、最近英国政府は3Gセル式電話の周波数帯を入札にかけ、およそ344億2000万米ドルで売却した。しかし途上国インドのセル式電話業者はライセンス購入のためだけにこうした大金を支出することはできない。業界は、ライセンス料以外に、別途約1万4000クロー(US$30.59億)を3G業務に投資せねばならない。
インドのセル式電話トラフィックはフィンランドの20分の1に過ぎない。また中国では毎月15万人が新規契約しているのに対し、インドでは業界全体で15万人の契約者を得るのに1年を要する。
しかし地元業界はインド政府と3Gセル式電話の営業収入をシェアすることができ、契約者の増加とともに政府は多額の収入を得られるはずである。
COAIは電信局(DOT:Department of Telecommunications)及び電気通信監督局(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)に宛てた書簡の中で以上の指摘を行うとともに、ライセンスを競売にかけるならセル式電話業者の営業コストを上昇させ、こうした負担は結局消費者に転嫁されることになると訴えたと言う。
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