SEAnews 2000-08-31 ArtNo.23601

【プーナ】地場二輪／三輪車メーカー、Bajaj Auto Ltd(BAL)は最近の市況低迷で売上が下降する中、マハラシュトラ州プーナ近郊のAkurdi工場において5800人の正社員を対象に依願退職者を募集した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが29日伝えたところによれば、ＢＡＬは売上不振からほぼ30％の生産削減を強いられており、同社のRahul Bajaj会長兼ＭＤは「9月1日から発効する依願退職スキームは、総合的な人員削減計画の一環で、現実的レベルを実現するのが狙い。しかし削減目標は特に立てていない」と語った。
同氏によると、ＢＡＬは昨年143万台を生産、今年も同レベルの生産を目指す。3年内に年産200万台を達成することを目標にしており、中期的にはより多く労働者が必要とされる。現在の従業員総数は1万7000人で、目下の人員削減計画は、一時的調整に過ぎない。
最近のスクーター販売の下降は、モーターサイクル販売の伸びで相殺されており、日本製モーターサイクル・カテゴリーではナンバー・ツーの座に迫っている。月間生産台数は1万2000台から3万5000台に拡大、来年3月までに月産5万台の実現を図る。一連の二輪車新モデルの発売を予定しており、スクーター販売は譬え下降しても現在の60％の市場シェアを維持すると言う。
スズキとインド政府の対等出資乗用車合弁事業Maruti Udyog Ltd(MUL)の政府持分買収を目指しているとの噂に関して、バジャジ氏は「マノハル・ジョシ(重工業相)に政府持分をオファーする考えがあるかどうか尋ねたらいい。もしオファーされるなら考えて見る。マスコミはＭＵＬ権益に対する自分の関心について報じたが、自分はまだ否定していない」等と語った。