2000-08-29 ArtNo.23578
◆ソニー、来年はITハードウェア/テレコム市場に参入
【バンガロール】ソニーは来年、競争が過熱するインドの情報技術(IT)ハードウェア及びテレコム市場に本格的に参入する。
エコノミック・タイムズが27日報じたところによれば、Sony Indiaのイシイ・テルオ重役(MD)は先週土曜同紙に以上の方針を明かにした。それによると、これら2領域はブームを迎えつつあり、ソニーも潮流に乗る計画だ。
ソニーは、技術の進歩と競争に歩調を合わせ、携帯電話、パーソナル・コンピューター(PC)、ラップトップ等の新製品やアプグレード・バージョンをインド市場に紹介するものと見られる。イシイ氏によれば、関税率はそれほど高くなく、インド国内における組み立て製造の条件も整っていないため、これらの製品は日本から輸入し、携帯電話については、Ericsson、Nokia、Motorolaの市場支配に挑戦する。
来年はまたバンガロールに設けた2つのソフトウェア・デベロプメント・センターを通じ、社外に対するサービスを開始する。目下これらのセンターはシンガポールのSony Systems and Design Division及び日本のSony Architecture Divisionの傘下に、専らグループ内部の需要に応じている。
カラーTVビジネスに関しては引き続きミドル及びハイエンド顧客に照準を合わせ、21、25、29、34インチの従来型及びフラット・スクリーン・システムの売り込みに力を入れる。従来型TVに関しては他社の価格を15~20%上回るが、フラット・スクリーンに関しては価格面の差は存在しない。
従来型TVについては、ソニーはシンガポールからトリニトロン・ブラウン管を輸入しているのに対し、他社はインド国内で製造しており、このことが価格差を生じさせている。しかし現状ではトリニトロン・ブラウン管を製造するためにインドに莫大な投資をしても採算が合わないと言う。
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