【ムンバイ】マハラシュトラ州ムンバイ拠点の製薬会社Wockhardt LtdはMerck & Coの特許権が2000年8月22日に失効したことから米国市場における心臓病薬Enalapril Maleateの発売を開始した。
インディアン・エクスプレスが25日伝えたところによると、WockhardtのEnalaprilは高血圧や鬱血性心臓疾患に対してMerckのVasotecと同様の効力を発揮するジェネリック錠剤で、8月23日から店頭販売が開始された。同薬品の世界売上は25億米ドル、米国だけで9億米ドルに達する。EnalaprilはWockhardtがニュージャージー拠点のSidmakと共同で販売する薬品シリーズの第2弾で、これらの薬品はマハラシュトラ州Aurangabadに設けられたWockhardtの工場で製造され、WockhardtとSidmak両社の社名及びロゴが表示される。両社の協力の下、別に4製品が米国食品薬品局(FDA)の審査を受けており、さらに4製品の開発が目下手掛けられている。
WockhardtはFDAに対し薬品マスター・ファイル(DMF:drug master file)及び後発品申請(ANDA:abbreviated new drug application)、合計19件を提出している。また同社の科学者は新薬、新薬物送達システム(NDDS:new drug delivery systems)、新化学物質(NCE:new chemical entities)に関わる20件以上の特許申請を行っていると言う。