2000-08-24 ArtNo.23534
◆インド、世銀貸付承認額で新興市場経済諸国のトップに
【ムンバイ】世界銀行の貸付代行機関、国際復興開発銀行(IBRD:International Bank for Reconstruction and Development)と国際開発協会(第二世銀IDA:International Development Association)により2000年度(6月期)にインドに約束された貸付額は18億米ドルと、前年の10億米ドルから大幅に増加、インドは世銀ローン・コミットメントの額で新興市場経済(emerging market economies)諸国の先頭に立った。
エコノミック・タイムズが22日報じたところによれば、実際に貸し付けられた額は、その実ほんの一部分に過ぎず、この結果未利用ローンに対する高額のペナルティーを徴収されると言う皮肉な結果に終わった。
インドが世銀の貸付承認額でトップに立った理由には、世銀のメンバー国に対するロー承認の総額が1999年の290億米ドルから2000年の150万米ドルに急減したことも挙げられる。
また1999年にインドに対して承認された世銀ローン額が低調だった主因としては、1998年5月にインドが実施した核実験に対する制裁措置が挙げられる。1999年には世銀ローンの未消化分89億米ドルと新規ローン承認額10億米ドルで、その総額は99億米ドルに達したが、同年実際に貸し付けられたのは14億米ドルにとどまった。両者の膨大な差額の原因としては、プロジェクトの進捗の後れを挙げることができる。
しかしより深刻な打撃は約1%のペナルティーで、約100億米ドルの未使用ローンに対するペナルティーの額は1億米ドルに達する。
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