2000-08-24 ArtNo.23530
◆Jindal、JBSのブリティッシュ・スチール持分買収
【ムンバイ】Jindalグループは合弁会社JBS Steel Productsの50%権益をBritish Steelから買い取る方針を決めたが、買収価格は11クロー(US$246万)の表面価格をかなり下回る見通しだ。
エコノミック・タイムズが22日報じたところによると、Jindal Iron and Steel Company(JISCO)のN K Jain共同専務取締役(JMD)は同紙に以上の消息を語った。それによると、買収価格はPriceWaterhouse Coopersが既に見積もっており、取引は間もなく実行されると言う。
買収はJISCOではなく、グループ傘下の投資会社Sun Investment Ltdを通じて実行される見通しだ。目下債務を再編中のJISCOは、資金が外部に流出するのを望まないものと見られる。
JBS Steel ProductsはBritish Steel PlcとJiscoの50:50の合弁会社で、マハラシュトラ州において有機樹脂被覆鋼板(organic coated sheet)の製造を手掛けるはずだたが、市場環境の不順から実行が見送られた。ブリティッシュ・スチールは昨年オランダ企業Hoogovenと合併し、Corusに社名を改めたが、これを機に合弁事業からの撤退を決めたもの。
JISCOはインドの亜鉛鍍金鋼板輸出の45%のシェアを占め、また年間140万トンの国内市場の20%のシェアを握っている。同製品市場ではSteel Authority of Indiaが2位につけている。JISCOの今年6月の亜鉛鍍金鋼板輸出は5万5334トンと、昨年同月の1万9194トンから288%アップした。同期の亜鉛鍍金鋼板の生産量も12万4324トンと、昨年同月の8万1807トンを52%上回った。
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