1995-07-13 ArtNo.2351
◆<星>悲観的見通し目立つ今年のグレート・シンガポール
【シンガポール】観光局(STPB)とシンガポール小売業者協会(SRA)が共催する今年で2回目のグレート・シンガポール・セール(7/14-8/13)は今週金曜にスタートするが、小売業界の見通しは前回に比べ若干悲観的になっているようだ。
昨年同催しに参加した店舗はそれぞれ20~100%の売上増を実現したが、SRA幹部は今年は20%増を見込んでいる。STPBスポークスマンは、ティオン・バル・プラザやブギス・ジャンクションも加わることから今年は昨年比10%増の450店の参加が見込まれるとしている。しかし某主要小売り店の幹部は、6月の海外休暇から帰国したシンガポールアンは既にショッピングへの関心を失っており、物価高のイメージからツーリストの財布の紐は固く、加えて香港のサマー・セールと競争せねばならないこと等、悲観材料ばかりで、グレート・シンガポールも色褪せざるを得ないと指摘した。とは言えテーマ、イセタン、レスト&リラックス等はグレート・シンガポールに期待を表明、テーマ幹部は昨年を更に30~40%上回る売上を予想した。目下100万Sドルを投じたバットマン・フォーエアバー・セールを展開中のイセタンは先週末に30%の売上増を達成、グレート・シンガポール期間中も10%増を見込んでいるが、これも昨年同社が達成した15~25%の売上増に比較して控え目となっている。(BT:7/12)
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