【ムンバイ】年産320万トンの地場民間製鉄会社Tata Iron and Steel Company Ltd(TISCO)は15%の製品輸出比率を今後も維持する方針だ。
TiscoのFirdose Vandrevala重役(ED)が18日催されたB2B鉄鋼ポータル“Tata Special Steel”のオープニングの席上語ったところによると、米国がインド産スチールに対して厳しい姿勢を維持しているにも関わらず、同社は15%の輸出比率を維持する方針だ。
Tiscoの今年第1四半期の輸出売上は177.4クロー(US$3965万)と、昨年同期の126.3クローから40%アップした。
同期間の鉄鋼生産高は83万4906トンと、昨年同期の74万8253トンを11.6%上回った。また純益は昨年同期の24.8クローから101.4クロー(US$2266万)に拡大した。
タタ・グループが46%出資するTata SSLは年間15万トンのスチール・ワイヤーの製造能力を有し、またグジャラート州Nav Sariに4万トンの冷間圧延施設を擁する。Tata SSLは冷間圧延スチール原料とされる熱間圧延コイルの半ばを親会社のTiscoから、残りの半分をEssar SteelとIspat Industriesから調達している。
Tisco特殊鋼ユニットは、姉妹会社Tata Engineering and Locomotive Company Ltd(TELCO)の小型車Indica用に年間300トンのヒンジ(蝶番)を製造している。
Tiscoはまたワイヤー製造能力を2倍に拡大、同製品の20%を輸出する計画だ。