2000-08-22 ArtNo.23500
◆ベンツ、日韓パートナーとインド市場に小型車紹介準備
【カルカッタ】Mercedes Benz India Limited(MBIL)は日本及び韓国のパートナーと手を組みインド市場に小型乗用車を投入する計画だ。
インディアン・エクスプレス/エコノミック・タイムズが19日報じたところによれば、同小型車はダイムラーが34%出資する三菱自動車や10%出資する韓国Hyundai(現代)を通じてインド市場のためにデザインされたもので、欧州市場に紹介されたAクラスとは異なる。
Daimler ChryslerとTata Engineering Limitedの86:14の合弁会社MBILのJurgen Ziegler重役(CEO)によると、アジアで成功するにはアジア企業に成り切ることと言う単純な原理が、三菱/現代と提携した理由。ダイムラーは既に小型車Aクラスを有するが、インドの環境にマッチしていない。しかしZiegler氏は、スズキとインド政府の合弁に成るMaruti Udyog Ltd(MUL)の政府持分を買い取る可能性は否定した。
MBILは1995年の営業開始以来赤字が続いており、今会計年度中の黒字転換を目指している。この点に関してZiegler氏は、高級車市場で一夜にしてシェアを拡大したり、シングル・プロダクツ(Eクラス)で利益を上げるのは困難である。このため同社は新製品の投入を図るとともに、インフラの整備に膨大な資金をつぎ込んでいる。MBILはインドにおけるインフラ開発にこれまでに600クロー(US$1.34億)を投資した。
MBILは昨年6000万マルクの輸出売上を達成したが、今年の目標は4000万マルクに引き下げた。これは完成車をインドから輸出するのではなく、部品業者を育成し、インドから世界の他の地域に部品を供給する戦略を導入したためと言う。
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