2000-08-22 ArtNo.23492
◆アラブ首長国連邦企業、US$80億エネルギー事業促進
【ニューデリー】アラブ首長国連邦のAl Manhal International Group(AMIG)はパンジャブ州における石油精製事業や2つのパイプライン事業を含むインドにおける総額80億米ドルのエネルギー・プロジェクトのフォローアップを計画している。
AMIGのSa'ad Salem H. Yousef取締役(エネルギー事業担当)によると、Hindustan Petroleum Corporation Ltd及びPunjab State Industrial Development Corporationとの協議は依然初歩的なものだが、パンジャブ州Bathindaにおけるプロジェクトは数週間以内に合意される見通しだ。
エコノミック・タイムズが19日伝えたところによれば、AMIGは1997年12月にニューデリー拠点のVavasi Oil and Gas Pvt Ltdと手を結びオリッサ州Gopalpurにおける石油化学事業、Gopalpur Integrated Complexの建設に乗り出した。同コンプレックスは1)Gopalpur LNG Ltd、2)Gopalpur Power Ltd、3)Gopalpur Fertiliser Ltd、4)Gopalpur Petrochemical Ltd、5)Gopalpur NG Pipeline Ltdから成り、AMIGはGopalpur Power Ltdを除く4社の支配権益を握る。Industrial Promotion and Investment Corporation of Orissa Ltd(IPCOL)が当初51%出資するが、最終的にIPOCLの出資率は5%に縮小される。AMIGのコンサルタント、Bruce M. Gordon氏によれば、総コストは65億~70億米ドルと見積もられ、住友銀行が借入/出資を含むプロジェクトの金融アレンジを引き受ける。
計画では再ガス化施設も備えられる年間処理能力500万トンの液化天然ガス・ターミナル、年産120万トンの窒素肥料工場、年間処理能力250万トンのナフサ/ガス・クラッカー、2000~3000MW(メガワット)の発電施設等が設けられる。金融アレンジは2001年第1四半期に完了し、来年年央には着工されるはずだ。Gopalpur LNGは今年初Australia LNGと、2003年第4四半期乃至2004年第1四半期から向こう20年間にわたり毎年500万トンのガスの供給を受ける仮契約を結んでいる。
Gopalpur complexはAMIG-Vavasiがインド各地で計画する一連の投資プロジェクトの第1弾に過ぎない。オリッサ・プロジェクトは1600キロの南方ガス・パイプライン(年間300万トン)と北方ガス・パイプライン(300万-500万トン)により他州とリンクされる。今年7月11日にはGopalpurからウッタルプラデシュ州Auriyaに至る1000キロ、見積もりコスト17億米ドルの最初のガス・パイプライン・プロジェクトが発表された。同プロジェクトにはUttar Pradesh State Industrial Development Corporationが11%出資する。これに付属して2000MWのガス発電事業と年産120万トン、コスト7億米ドルの尿素肥料製造事業も検討されている。プロジェクトの詳細は3ヶ月以内に詰められる。
AMIG-VavasiはHousing and Urban Development Corporationと組んでウッタルプラデシュ州の主要8都市におけるガス供給も計画、他の北部諸州とも同様のプロジェクトについて協議を進めていると言う。
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