2000-08-22 ArtNo.23491
◆三菱化学/エクソン、インド自動車用ポリマー市場開拓
【ニューデリー】三菱化学とExxon Mobilが今年初にシンガポールに設けた合弁会社Mytex Polymers Asia Pacific(MPAP)は、地元企業Steel and Logistics Centre(SLC)と手を結びインド自動車業界向けポリプロピレン製品やコンポーネントの製造に乗り出す。
エコノミック・タイムズが20日伝えたところによれば、SLCはMPAPとの技術協力の下、自動車用プラスチック・コンポーネントに用いられる2種類のポリマー化学品の製造や加工を手掛ける一方、商業生産開始後7年間にわたり、MPAPに純売上の3%をロイヤルティーとして支払う。実際の製造業務は国内の下請け業者に委託し、SLCはこれらの業者に原料、技術仕様、ノーハウを提供する。
プロジェクトは当面トヨタの現地合弁会社Toyota Kirloskar Motor Company(TKMC)のニーズに応じる他、他の自動車会社にも製品を売り込む。SLCは目下、TKMC等の自動車会社向けスチール製品やコンポーネントの製造/組み立てを手掛けており、新プロジェクトは事業の多角化を意味する。SLCは既に外国投資促進局(FIPB)から関係プロジェクトの認可を得ている。SLCは製造業務ばかりでなく、工業用車両や機械設備のスチール材料、自動車部品、その他の関連製品のアフター・セール・サービスやロジスティクス・センター・サービスも手掛けている。
MPAPは三菱化学、Japan Polychem Corporation、Exxon Mobil Chemical Companyの技術/ノーハウをベースに発足した。
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