SEAnews 2000-08-17 ArtNo.23452

【ニューデリー】インド・テレコム産業に生じた新たな提携、再編の波に乗じSingapore Technology Telemedia(STﾃﾚﾒﾃﾞｨｱ)はB K Modiグループの旗艦Modicorpの20％のシェアを2700万米ドルで買収する。同取引額を基準にすればModicorpの市価は1億3500万米ドルと言うことになる。
エコノミック・タイムズが15日B K Modi氏の言として伝えたところによれば、今回の提携の下、Modicorpの10人から成る取締役会にＳＴテレメディアの代表2人が加わる他、合弁会社2社が設立され、長距離電話ビジネスとインターネット・データ・センター事業が手掛けられる。
来年は公募上場を予定するModicorpにとって、ＳＴテレメディアとの提携は電話／インターネット／ビデオ・コンバージャンス・ビジネス進出計画の第1歩でもある。ちなみにグループ傘下のSpice Telecomはカルカッタ、パンジャブ、カルナタカでセル式電話サービスを手掛けている。
ＳＴテレメディアはシンガポール・テクノロジー・グループのテレコミュニケーション部門で、ケーブルＴＶ、モバイル・データ、インターネット、サテライト、ページング、セル式ネットワーク、衛星通信地上基地、長距離移動体通信、テクノロジー・パーク等の業務を手掛けている。
ModicorpはＳＴテレメディアの支援下にバンガロールにインターネット・データ・センターを設ける。ＳＴテレメディアはアジア各地に同様のセンターを既に設けており、これらのデータ・センターは顧客に各種アプリケーションを提供するインターネット・バックボーンを構成する。ModicorpはＳＴテレメディアから得た2700万米ドルの内、少なくとも500万米ドルを同プロジェクトに注入、インドの他の地域にも同様のセンターを設ける。同プロジェクトの支配権益はＳＴテレメディアが握り、最高経営者(CEO)もＳＴテレメディアの代表が務める。Modicorpの代表はＣＯＯに就任すると言う。