2000-08-17 ArtNo.23446
◆Bokaro工場の対欧米HRコイル輸出、7月に急増
【カルカッタ】国営Steel Authority of India Ltd (SAIL)付属Bokaro Steel Plant(BSP)の7月の米国/欧州連合(EU)向け熱間圧延(HR)コイルの輸出は大幅に増加、HRコイルの国際価格も良好なことから、今会計年度ボトム・ラインの顕著な改善が見込まれている。
インディアン・エクスプレスが15日伝えたところによれば、ビハール州に位置するBSPの7月の米国/カナダ/イタリヤ/スペイン向けHRコイル輸出は4万3167トンと、月間ベースで過去最高を記録した。しかし同月の冷間圧延(CR)コイルの輸出は1600トンにとどまった。BSPのスチール輸出は、4月2万5918トン、5月4895トン、6月3万531トンと推移している。
BSPは7月には販売可能な冷間圧延スチール9万1995トン(昨年同月8万6966トン)、HRプレート4万7898トン、亜鉛鍍金鋼コイル1万4084トン、GP/GCシート1万4973トンを生産した。
BSPの熱間鋼帯製造施設とピクリング・ラインIやタンデム・ラインI等の付属施設は7月25日から8月2日にかけて修理のため操業を停止したが、既に運転を再開し、フル操業態勢に入ろうとしている。
BSPは、1998-99年度には熱間鋼帯製造施設や他の施設の近代化コストが嵩み損失を計上したが、1999-2000年度には120クロー(US$2682万)の純益を計上していた。今会計年度は一層の改善が見込め、500クロー(US$1.118億)に達するものと予想されている。
ちなみに親会社SAILのHRコイル輸出は1998-99年に2万6400トンに落ち込んだ後、1999-2000年には25万2924トンに回復している。
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