2000-08-16 ArtNo.23431
◆中央銀行、輸出収入外貨勘定残高の50%をルピーに転換指示
【ムンバイ】中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は14日、輸出業者に対し8月11日時点の輸出収入外貨勘定(EEFC:export earners foreign currency account)残高の50%を、8月23日までにルピーに転換するよう通達した。これを受けてこの日一旦1米ドル=45.93/94ルピーにまで下降したルピー相場は、その後寄りつきの45.72/74まで回復した。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが15日報じたところによれば、中央銀行は今後の外貨収入に関しても新たにEEFC残高に積み増すことができるのは、現在の適正水準の最大50%までと述べ、この種の積み増しは流動資金として維持せねばならないと付言している。さらにEEFCを用いたクレジット・ファシリティーは、中央銀行が関係通達を行うまで、未処理のまま維持されねばならない。
EEFCは1992年に導入されたもので、これにより輸出業者は輸出収入の一部を外貨で保持できるようになった。
外国為替管理法(FEMA:Foreign Exchange Management Act)が2000年6月1日に発効し、当座勘定口座のルピーの他通貨への転換が可能になる中で、EEFCスキームにも見直しが加えられていると言う。
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