1995-07-12 ArtNo.2335
◆<星>メルセデス、上半期の販売台数で日本車抜きトップに
【シンガポール】メルセデス・ベンツは今年上半期のシンガポールにおける販売台数で日本車を抜きトップ(2891台)に立った。これに反してトヨタ(2位2288台)、ホンダ(5位1143台)の販売台数は大幅に後退した。
シンガポール自動車販売業者協会(MTAS)の統計によれば、メルセデスは今年第1四半期時点で既にトップに立ち、第2四半期にも2位トヨタとの差を拡大した。シンガポール社会の富裕化とステータス・シンボルとしての需要増でメルセデスの登録台数は今年上半期に昨年同期比31%増加した。これに対してトヨタの登録台数は円高に伴い一部バジェット・バイヤーの関心が薄れたこと等から26%の下降を見た。しかし新型カローラの登場で下半期の売上は持ち直す見通しだ。また他社が続々新モデルを発表する中で、シビック、ランサーの人気が低下、ホンダ、ミツビシ(10位735台)の登録台数も同期に各40%下降した。逆に323ファミリー及びアスティナを投入したマツダの登録台数(8位951台)が112%アップした他、スズキ(4位1174台)、ニッサン(3位1220台)、フィアット、シーアットもそれぞれ10%、20%、373%、1386%の売上増を記録した。スペイン製のシーアットはこれまで無名だったが、昨年7月に代理店に指名されたバルセロナ・モーターズはフォルクスワーゲンのテクノロジーとイタリアのデザインを看板に積極的な宣伝を行い昨年同期の僅か15台から223台に売上を伸ばした。バルセロナの幹部は円が更に値上がりすれば、下半期にも上半期の2倍の売上が見込めるとしている。10位以内にはこの他、プロトン6位1137台/ローヴァー7位1111台/現代9位860台が列している。(ST:7/11)
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