2000-08-03 ArtNo.23322
◆Novatron、デジタル・ケーブルTV機器製造準備
【チェンナイ】ケーブル・テレビジョンの機器や備品の製造を手掛けるNovatron Broadband LtdはケーブルTV業者や視聴者がデジタル信号を受信するのを可能にする機器の製造に乗り出す。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが1日報じたところによれば、既に少なからぬ衛星放送チャンネルがデジタル放送に転換しており、これらのチャンネルを利用するケーブルTV業者はデジタル信号を受信することになる。しかしこれらのチェンネルを視聴者に届ける際には、デジタル信号はアナログに転換されるため、質の低下を招いている。NovatronはケーブルTV業者のコントロール・ルームに据え付けるヘッド・エンド装置と視聴者用端末を提供する。これによりケーブルTV業者はデジタル信号を受信し、デジタル信号で高品質な番組を視聴者に届けることができるようになる。視聴者にはケーブルTV業者が提供する全てのチャンネルを受信できるものと、選択的に受信できる2つのタイプのデジタル放送用ケーブル・レシーバーがオファーされる。後者のタイプを選んだ者には受信チャンネルを選択するカードが一緒に提供される。
チャンネルの選択的受信が可能になることにより、いずれのチャンネンルがどれほど視聴されているかデータを収集できるため、視聴者だけでなくTV業者も恩恵を受けられる。
当面これらの機器は台湾のZinwell社から輸入される。ケーブル・レシーバーの輸入コストは1万8000ルピー(US$402)、選択的受信が可能なものは3万3000ルピー(US$737)で、いずれも79.9%の関税が課される。しかし今年10月からはチェンナイ工場での製造を開始するため、視聴者の負担は軽減される。
Sun TVグループのSumangali Cable Vision (SCV)は既にヘッド・エンド装置をそのコントロール・ルームに据え付けている。台湾のZinwellはNovatronの50%以上のシェアを取得し、製造技術を後者に移転する。Novatronは1、2年内に証取に上場することも計画している。
NovatronはまたZinwellの他の製品、例えばDTH用セット・トップ・ボックス、ケーブルを通じたインターネット・アクセス用セット・トップ・ボックス、モデム内蔵のケーブル・ボックス等の製造も手掛ける。
Novatronの今年の売上はデジタル機器の販売により昨年の5クローから10~14クロー(US$223万-313万)に拡大する見通しと言う。
|