2000-08-03 ArtNo.23320
◆化学部門への外国直接投資、今年は復調:化学・肥料相
【ニューデリー】化学部門への外国直接投資(FDI)は昨年大幅な落ち込みを見たが、政府が採用した諸施策が奏功し、今年は改善が見込まれる。
インディアン・エクスプレスが1日報じたところによれば、Ramesh Bais化学・肥料相は月曜(7/31)の国会答弁で以上の見通しを語った。それによると化学部門へのFDIの流入は一昨年(1998-99)の1064クローから昨年(1999-2000)の475.62クロー(US$1.0632億)に縮小した。世界的な化学産業の不況と、設備能力の過剰が、落ち込みの主因と見られる。
FDI自動承認ルートの拡大や、認可手続き所要時間の6週間から30日への短縮は、FDIの流入を加速することに役立つ見通しだ。外国人がインドに設けた持株会社が下流部門に投資する際に、事前に外国投資促進局(FIPB)の認可を取得する義務もある種の条件が満たされれば、免除されることになった。外国直接投資が認可された後、実際に投資されるまでの過程において投資家と中央/地方政府の仲介役を務める外国投資実行支援局(FIIA:Foreign Investment Implementation Authority)が新設されたことも、FDIの流入を促す見通しだ。
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