1995-07-12 ArtNo.2331
◆<星>中期的成長目標を7%に上方修正:リー副首相
【シンガポール】シンガポール通産省は西暦2000年までの中期的経済成長目標をこれまでの4-6%から7%に上方修正した。
シンガポール上級公務員の組織エコノミック・プロモーション・クラブが10日主催した“環境変化とシンガポールの対応”と題する経済フォーラムで開幕演説を行ったリー・シエンロン副首相によると、通産省は外国人移住者の増加に伴う国内労働基盤の拡大や多年にわたる教育/訓練/インフラ投資に伴う生産性の成長から中期的成長目標を上方修正したが、昨年達成された5.3%の生産性の伸びを長期的に維持することは困難で、4%程度を目標にするのが実際的と言える。また7%の成長目標はサプライ・サイドの潜在性に基づいた予測値で、その実現は需要動向に依存している。またシンガポールの製品とサービスが引き続き競争力を維持することも前提となる。政府は安定した成長を目指しており、経済の過熱は回避せねばならない。したがって政府は今年の経済成長の鈍化をそれほど懸念していない。政府は成長鈍化やSドル高の各業界に対する影響をモニターしているが、その実成長鈍化は経済の基礎を補強し、ビジネス機会をより確実に掌握するのに役立つと言う。(ST,BT,LZ:7/11)
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