2000-08-02 ArtNo.23297
◆両院合同委、ターミネター技術防止/R&D促進法案審理
【チェンナイ】Sahib Singh Verma議員を長とする国会両院合同委員会は、ターミネーター技術(品種改良会社の利益を守るために新品種に第二世代の種子を自ら殺す遺伝子を植え付ける技術)の登記を防止するとともに、農民と品種改良者の利益を共に保護し、この方面の投資を促進することを目指す「1999年植物品種と農民の権利保護に関する法案(The `Protection on Plant Varieties and Farmers' Rights Bill, 1999)」を審理している。
インディアン・エクスプレスは月曜(7/31)、MSスワミナタン研究基金(MS Swaminathan Research Foundation)会長を務める農業学者のMonkombu S. Swaminathan氏の談話を引用し、以上の消息を伝えた。スワミナタン女史によると、新法案は、ターミネーター技術のような動植物の生命や健康に有害な技術とこの種の技術の所産である遺伝子や遺伝子連鎖を含む植物品種の登記を防止すると同時に、品種改良家と農民の権利を保護する専門機関を設置し、新品種の開発を促進することを目指している。
インド政府はTRIPS協定(知的財産権の貿易関連の側面に関する協定:the Agreement on Trade Related Aspects of Intellectual Property Rights)第27.3(b)条項の下、この種の法律を設けることを義務づけられている。同法律は元々2000年1月1日までに発効するはずだったが、世界貿易機構(WTO)における討議の結果、途上国には猶予期間が設けられた。
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