2000-07-31 ArtNo.23278
◆タタ淀川、鍛造圧延ロールに注力/米企業とタイアップ
【カルカッタ】鋳造圧延ロールのマーケット・リーダー、Tata-Yodogawa Ltd(TAYO)は今年5月から鍛造圧延ロールの出荷を開始、同領域でもプレゼンスの強化を図っている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが28日報じたところによれば、TAYO取締役会は、1999-2000年度レポートの中で、冷間圧延工場が相次いで誕生する中で鍛造圧延ロールの製造に乗り出す機が熟したとしている。
第2次近代化拡張計画(1998-99)の下にビハール州Singhbhum (West)のGamhariaに設けられた鍛造圧延ロール工場の年産能力は当初の9750トンから1万2500トンに拡張され、目下鍛造ロールの検査施設が増設されている。
オーストリア企業Eisenwerk Sulzau-Werfenとの技術協力協定は昨年満期を迎えたが、国際的な技術革新の波に取り残されぬため、1999年5月7日からさらに5年間延長した。
また鍛造ロール領域への進出を図る上から、米国拠点の世界的な鍛造ロール・メーカーUnion Electric Steel Corporation (UES)と、1999年6月16日にライセンス/ノーハウ協定を結んだ。さらに1999年10月1日付けで後者製鍛造焼き入れスチール・ロールに再焼き入れや補修を加える第2契約も結んだ。
TAYOの2000年3月期売上は前年の76.04クローから89.08クローに、内、輸出売上は5.24クローから10.01クローに、税引き前利益は6.93クローから7.37クローに、それぞれ拡大したが、税引き利益は5.35クローから4.68クローに下降した。ちなみにTAYOはハイコストな2.85クローの借入をBank of Barodaに繰り上げ返済した。
TAYO主要株主の2000年3月末時点の持分は、Tata Steel 36.54%、淀川製鋼所10.05%、UTI 2.28%、St. Helens Nominees India 2.03%、日商岩井 2.01%。
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