2000-07-28 ArtNo.23253
◆BOC、ガス供給契約の見直し巡りTiscoと再交渉
【カルカッタ】BOC India Ltdはビハール州Jamshedpurに設けた日量1290トンのガス・プラントを通じたガスの供給を巡り、Tata Iron & Steel Co Ltd(TISCO)と再交渉している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが26日伝えたところによれば、BOC IndiaのJ.N. Sapru会長、Raman Pandya重役(MD)及びSanjiv Lamba取締役(財務)は25日の年次総会後、以上の消息を語った。それによると1998年9月に試運転を開始したジャムシェドプールのガス・プラントは当初故障が相次いだが、定期的な保守と人員の訓練を通じ状況は改善した。
BOCインディアの2000年3月期18ヶ月の売上の3分の1がTiscoに依存、取り分けジャムシェドプール工場の製品の75%はTiscoに納入されている。しかし当初のTiscoとの契約では利益が薄く、金利や減価償却コストを賄うのも困難なため、契約の再交渉を決めた。Tiscoは厳しい条件を付けているものの、交渉は間もなく妥結する見通しだ。
一時1立米7ルピー以下に値下がりしたガスの市場価格は今では9ルピー前後に回復している。市場価格が11ルピーまで回復するなら利益を計上できる。ジャムシェドプールの日産120トンのガス施設は、マハラシュトラ州ムンバイ近郊TalojaのIspat Industriesの工場に移転したが、同施設も今年は多少の利益を上げる見通しだ。
国内10カ所に存在する小規模な老朽設備は操業を停止する方針で、買い手さえ有れば、土地不動産付きで売却する用意がある。同社は1プラントに多額の投資をするよりは、小規模な複数の付加価値プロジェクトに投資する戦略を今後も維持する方針だ。また近く西部地区に10クロー(US$223万)を投じた特殊ガス施設が完成すると言う。
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