2000-07-26 ArtNo.23220
◆尿素肥料産業、US$48.8億LNG利用計画うん釀
【ニューデリー】尿素肥料産業の原料を液化天然ガス(LNG)に転換する総額48億8000万米ドルにのぼるプロジェクトの事業化調査が進められている。
インディアン・エクスプレスが24日報じたところによれば、肥料局(FD)は尿素の生産に利用可能なLNGに関する詳細報告書を作成中で、特に東海岸にLNGターミナルを設ける可能性が肥料局スタッフを含む専門家チームにより検討されている。
専門家チームの詳細調査は、業界代表と肥料省及び石油省の幹部から成る中核グループが昨年政府に提出したプレ事業化調査レポートに基づくもので、同レポートは量的規制撤廃後、LNGを原料として使用するなら国内肥料業界の生存能力は高まるとし、各350万トンの処理能力を想定した2段階の転換を提言している。
第1段階では既存のナフサ・ベースのプラントに代替原料としてガスを供給、また一部の新規プロジェクトにもガスを使用する。
第2段階では重油(fuel oil)を用いた既存プラントの原料がガスに転換され、また一部の新規プロジェクトにもガスが供給される。
報告書は高度に資本集約的なプロジェクトのため2段階に分けて実行し、初期投資の負担を軽減するとともに、初期投資からの利益を、第2段階の投資に用いるよう勧告している。
プロジェクト・コストは第1段階が1万3846クロー(US$30.95億)、第2段階が7987クロー(US$17.85億)、総額2万1832クロー(US$48.80億)で、総コストの内7240クロー(US$16.18億)は自己資本、また1万4592クロー(US$32.62億)は借入で賄われる。
LNGのソースとしてはカタール、アブダビ、マレーシア、インドネシア、オーストラリアの他、イランとイエメンも挙げられている。
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