2000-07-25 ArtNo.23217
◆中央銀行、ルピー値下がり受け公定歩合/現金準備率引き上げ
【ムンバイ】中央銀行Reserve Bank of India (RBI)は、ルピー相場の変動を抑制する狙いから21日、公定歩合(Bank Rate)を8%に1%ポイント、また現金準備率(CRR)を8.5%に0.5%ポイント、それぞれ引き上げ、銀行体系から3800クロー(US$8.45億)の流動性を引き上げた。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルドが22日報じたところによれば、中央銀行はまた副抵当貸付便宜(CLF)を含む全ての借り換えファシリティーの枠を暫定的にこれまでの上限の50%に縮小した。
外為市場ではこの日、ルピーの対米ドル相場が1米ドル=45ルピーの心理的防衛ラインを割り込んだことから、中央銀行が何らかの措置を講じるものと予想されたが、取引が終了後に発表された中央銀行の措置が予想以上に厳しかったことから、市場観測筋も唖然としている。この日のルピーの終値は44.81/86だった。
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