2000-07-25 ArtNo.23208
◆IBMのオンライン教育にIIM/IIT/Ignouが関心
【ニューデリー】IBMはインドにおけるオンライン教育事業に本腰を入れる構えで、インド経営管理学院(IIM:Indian Institute of Management)、インド工科大学(IIT:Indian Institute of Technology)、遠隔教育大学Ignou(Indira Gandhi National Open University)等が同構想に関心を寄せている。事が順調に運べば、IIMはインターネットを通じた経営管理技術改善コースを開講、Ignouもオンライン・コースを開設することになる見通しだ。
エコノミック・タイムズが22日伝えたところによれば、某州政府(非アンドラプラデシュ/カルナタカ両州)は学生や法人のための情報技術(IT)訓練やオンライン技術向上コースのホスト役を名乗り出ている。消息筋によると、IITはオンラインによる共通入学試験(JEE:Joint Entrant Examination)の可能性を検討している。
IBMは最近傘下のIBM MindSpanを通じてオンライン教育のバンドワゴンに合流、Lotusもそのラーンニング・プラットフォーム“Learning Space”を同プロジェクトに投入している。Lotus IndiaのSouma S Das主任によると、世界の遠隔教育市場の規模は25億米ドルに達し、インドにおける潜在性は極めて大きい。
IBMは従業員の技術向上訓練コースを伝統的なクラスルーム方式からオンライン訓練に転換したのを機に、オンライン教育ビジネス市場の開拓に本腰を入れている。IBMはオンライン訓練への転換を通じて1800万米ドルのコストを削減した。
ロータスのオンライン・スタッフ・トレーニング施設Lotus Uは、地元情報技術(IT)企業Wipro及びAptechと手を携えMindSpanのインドにおける最初のプロジェクトに着手した。ウェブ・ベースのITトレーニング・ポータル“www.onlineuniv.net”がそれで、ロータスはLearning Spaceプラットフォームを投入、Aptechはコンテントを、Wiproはサイトのホスティングを引き受けた。トリオは、目下3企業に対してオンライン・トレーニング・モジュールの据え付けを勧誘している。
某州政府はIT関連のオンライン・コースの構築を依頼しただけでなく、工業高専の一部理論コースもオンライン化することを求めている。またIgnouはそのコースの大きな部分をオンライン化することを目指している。MindSpanは世界的にはその照準を法人教育に合わせているが、インドでは教育部門がターゲットにされている。
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