1995-01-21 ArtNo.232
◆<星>IPC、フランス企業のスマートカード技術に注目?
【シンガポール】シンガポールの地場コンピュータ会社IPCコープは、93年度に8億9500万米ドルの損失を報告したフランスのコンピュータ会社グループ・ブルの10%権益買収を提案したが、アナリストはIPCがフランス企業のスマートカード技術に着目したのではないかと予想している。
データクウェストのアナリストによれば、ブル社はこの他POS(ポイント・オブ・セール)端末の製造でも先進的な技術を有し、IPCはこの種の技術移転を期待できる。IPCが10%の権益をどこまで利用できるかにもよるが、こうした技術移転により短期的には一定の利益が得られそうだ。しかし長期的にはフランス政府も持て余す赤字企業に投資するよりは、もっと有利な投資先が存在するはずと言う。また別のアナリストはブル社の欧州における流通網からIPCが恩恵を受けられものと予想する。IPCの発表によれば同社は昨年初9カ月に100万台以上のPC(パソコン)をフランスに輸出、同国PC市場の約4%のシェアを占めた。(ST:1/20)
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