【ニューデリー】インド・セル式電話業者協会(COAI:Cellular Operators Association of India)は、コンソーシアムを組織して7000クロー(US$15.65億)の国内長距離電話サービス市場に参入する可能性を検討している。
エコノミック・タイムズが21日伝えたところによれば、COAIのT V Ramachandra副会長は同紙のインタビューに対して「仮にセル式電話会社がコンソーシアムを組織して長距離電話ライセンスを取得するなら、業界全体が恩恵を受ける。目下その方向で研究を進めている」と語った。それによるとセル式電話業者は独自のネットワークを通じて長距離電話トラフィックを処理、電信局(DOT)ネットワークへの依存を回避できる。このためセル式電話業界は異なるサークルへの接続自由化を要求しているが、DOTはセル式電話業者間の直接接続は不可能として、この種の要求に取り合わぬ姿勢を維持している。現在異なるサークル間の通話はDepartment of Telecom Services (DTS)のネットワークを経由せねばならず、ユーザーは通話料以外に長距離電話料を徴収される。同問題の解決策の1つはセル式電話業者がコンソーシアムを組織して長距離電話ライセンスを取得すること。
DOT筋によれば、長距離電話のライセンス料は500クロー以上に設定される見通しで、COAIコンソーシアム・メンバーはこれをシェアせねばならない。またRelianceやBharti等、一部のセル式電話業者は個別に長距離電話ライセンスの取得を計画しているため、コンソーシアムには加わらない見通しだ。