2000-07-21 ArtNo.23178
◆セメント・メーカーACC、非中核ビジネスから撤退
【ムンバイ】国内最大のセメント・メーカー、Associated Cement Companies Ltd(ACC)は中核とするセメント・ビジネスの拡張改善に多大な資金が必要とされることから、中核ビジネスの強化に役立たぬ非中核ビジネスから撤退する。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、インディアン・エクスプレスが20日報じたところによれば、ACCのTarun Das新会長は第64回年次総会の席上、以上の方針を明かにした。ACCが撤退を計画しているビジネス部門には、合成酸化第二鉄(synthetic ferric oxide)プラント、フロートグラス、Advanced Microwave Materials Centreが含まれる。
2000年3月期には売上が12%増加したにも関わらず58.85クロー(US$1315万)の損失を計上した。これはセメント価格の値下がりに伴うもので、2000-01年度第1四半期も厳しい業況だったが、前2四半期に比べ改善が見られた。
Gujarat Ambuja CementsがACCの11%の持分をタタ・グループに売却した問題に触れ、Das会長は、「これまで通り、プロフェッショナルなマネージメント・チームにより運営され、Nani Palkhivala/Pallonji Mistry(元会長)両氏の経営理念や価値観は維持される。ACCのブランド、精神、哲学にも変化はない」と強調した。
|