【グワハティ】民間石油化学企業Reliance Industries Ltd (RIL)と国営石油会社Oil India Ltd (OIL)が先月6日ニューデリーでAssam Gas Cracker プロジェクトに関わるガス供給協定覚書に調印、これにより主要なハードルが全てクリアされたため、同プロジェクトが近く離陸するものと予想されている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが17日伝えたところによれば、同覚書の下、RILはガス供給協定の正式調印後44ヶ月以内に3600クロー(US$8.05億)のプロジェクトを完成させ、Dibrugarh近郊Lepetkotaの土地所有権を合弁会社Reliance Assam Petrochemicals Ltd (RAPL)に引き渡す。RAPLにはRILが40%、Assam Industrial Development Corporation(AIDC)が11%出資している。
AIDCは早くも1984年に年間30万トンのエチレン製造プロジェクトの認可を申請したが、プロジェクトの趣意書は1991年になってやっと調印された。この間に多くの石油化学プロジェクトが続々離陸したが、アッサム・プロジェクトが離陸するにはその後さらに10年を要した。
またエチレン製造能力もその後、年間約640万トンの可能なガス供給量に合わせて20万トンに縮小された。この内500万トンのガスはOILが、140万トンはOil and Natural Gas Corporation (ONGC)が供給を引き受けた。
アッサム州政府は当初Dibrugarh地区Tengakhatをプロジェクト候補地とし、1994年にプロジェクトのプロモーターを引き受けたRILに同地を引渡した。これを受けて当時のP.V. Narasimha Rao首相が起工式を主宰したが、インド空軍から横やりが入り、Lepetkotaへの移転を余儀なくされた。
プロジェクトはその後も多くのハードルを乗り越えねばならなかったが、特に原料ガスの質や量を巡るRILとOILの意見の相違克服に多くの時間が費やされた。
産業コスト価格局(BICP:Bureau of Industrial Cost and Pricing)は依然としてGas Authority of India Ltd(GAIL)プラントからのガス供給の価格を設定していないが、1984年以来これまでに乗り越えてきた多くのハードルを考えれば、残されたハードルは取るに足りず、RILとそのパートナーAIDCは遠からず工事に着手する見通しだ。